
バイナリーオプションで使えるチャートパターン2つ
バイナリーオプションで勝率を上げるための工夫はいくつかありますが、その中でもチャートパターンは大変有効です。
一般的に通貨ペアのレートが動くのはトレーダー達の心理が働くためと言われており、チャートパターンは正にトレーダー達の心理を利用したトレードだからです。
従って、チャートパターンをマスターするメリットはかなり大きいと言えます。
そこで今回は、ダブルトップ・ヘッドアンドショルダーの2つのパターンについて見ていきましょう。
どちらも大変有名なトレード方法であり、大勢が利用するので多数派が有利となるバイナリーオプションでは嬉しいポイントです。
前提知識:ローソク足が上下する仕組み
チャートパターンを学習する前にそもそもローソク足が上下する仕組みを理解しなければなりません。
チャートパターンはローソク足が特定の方向に動くことを利用するトレード手法なのでこうした根本的理解が不可欠です。
バイナリーオプショントレーダーは残念ながらFXや株トレーダーと比較してローソク足の動く仕組みを理解している方が少ないのですが、一度覚えて仕舞えばあらゆる手法の理解が進むので是非覚えておきましょう。
通貨ペアのレートが上がる原因はその通貨が買われたからです。例えば、米ドル円を買った人がいれば米ドル円のレートが上がります。
これは、米ドル円のレートが上がれば利益が出るのでバイナリーオプションにおけるHIGHにあたります。
逆もまたしかりで、米ドル円が売られればレートが下がります。これはLOWと考えましょう。
ただ、FXの場合は通貨を買った後必ず決済のために売らなければなりません。(売った後買わなければなりません)そうしてはじめて利益が出る、もしくは損失が発生します。
例えば、米ドル円が100円の時に買い、105円になった時に売れば5円の利益が出ますし、95円になった時に売ればマイナス5円の損失が出ます。
以上のシステムはFXや株で採用されており、トレードの世界の中心となっている基本知識です。
また、以下の画像のような押し目の少し下には売りの力が、戻りの少し上には買いの力が貯まっていることが多いことも覚えておきましょう。

押し目を作るということは買いの力があることを示しており、買った人はレートが下がると負けてしまいます。そこで、負けた時の被害を最小限にするべくその少し下に決済の売りを仕込みやすいのです。
こういった概念のないバイナリーオプションは少し不利なので必ず覚えましょう。
ここまでをまとめると次のようになります。
・通貨を買うとレートが上がる
・売ると下がる
・必ず売りと買いの両方を行う
・安く買って高く売りたい
・押し目の下には売り・戻りの上には買いの力が貯まりやすい
以上を覚えればチャートパターンを活かせるので、次に進んで下さい。
チャートパターンとは
チャートパターンとはローソク足があるパターンを描いた後は特定の方向に進みやすいというパターンです。
これは偶然ではなく、しっかりとした理論のもと構築されているので理解すれば長期にわたって活躍するでしょう。
ダブルトップ・ダブルボトム
ダブルトップとは次の画像のように上昇トレンドの頂点付近でアルファベットのMを描いた後に下へ落ちていくというものです。

ダブルトップはその上下反対をイメージしましょう。
これが有効な理由はダブルトップのネックラインと呼ばれる箇所で売りが入りやすいからです。

売りが入りやすいということはレートの下落を意味します。では、何故ここで売られやすいのでしょうか?
その理由は、多くのトレーダーが「落ちたとしてもネックラインまでだろう」と考えやすいからです。
一度は落ちてきたレートが丸の箇所で上がったということは、そこで大量の買いが入ったことを意味します。

このため、大勢が皆のレートまで落ちれば買いのチャンスと考えているわけですから再度落ちてきても上がるだろうと考えて買っている人は決済の売りを丸の少し下に仕込みます。

従って、いざ丸の少し下のレートに落ちてくると大量の売りが処理されて大きく落ちるのです。
そして、我々バイナリーオプショントレーダーは丸の少し下のレートに落ちてきたところに便乗してLOWを入れることで利益を出すことが可能となります。
ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーは、ダブルトップならぬトリプルトップであり、なおかつ真ん中の山が大きいチャートパターンです。

上下を逆にしたパターンであるリバースヘッドアンドショルダーに関しては以降の説明を上下と売買を逆にして考えて下さい。
ヘッドアンドショルダーはダブルトップと同様にネックラインを下回ったところで大きく下落するチャートパターンであり、以下の画像の丸の部分で買われたことがチャートから読み取れるのでその少し下に売りの圧力が貯まっていることを利用するのも同じです。
ただし、ダブルトップよりもこちらの方がかなりの下落側への伸びが期待できます。
その理由は3つも山を作っており、更に真ん中の山が非常に高いことから多くの買いトレーダーが存在することが予想でき、それだけ決済の売りを仕込んでいるためです。
このようなシンプルな理由ですが、このチャートパターンは遥か昔から(詳しくは「酒田五法 三山」と調べてみて下さい」今現在まで使われているのでとても有効と言えます。
チャートパターン2つを使ってのトレード
ダブルトップもヘッドアンドショルダーも山の1番下のラインであるネックラインを割ったら下落する勢いを狙うものです。
このため、一見ネックラインを割ったら即座にLOWを仕込めば良いと思うかもしれません。
しかし、現実には教本通りの綺麗なチャートパターンは中々でないのでネックラインを引くのは大変困難です。
そこでおすすめしたいのは、ネックラインを割った後の戻り売りです。

これなら正確なネックラインがわからなくても後出しでトレードできます。
まとめ
今回は、ダブルトップ(ダブルボトム)とヘッドアンドショルダー(リバースヘッドアンドショルダー)というチャートパターンについて解説しました。
まだまだバイナリーオプションよりもFXトレーダーの方が多数派なのでFX的な考えが必要となります。
これはバイナリーオプショントレーダーに欠けている視点なので是非覚えておきましょう。
トレードするタイミングは一度落ちたのを確認してから押し目買い、もしくは戻り売りが主流です。